《Last of ALL》
私は大学を卒業して4年間小学校教師として働いていましたが、年齢制限の27歳になる1週間前に渡米しました。アメリカで出会うオペアは若い子たちが多く、私ももっと早くオペアという制度を知って渡米していれば良かったという気持ちを抱いていました。しかし、アメリカでは“何を始めるのにも遅いも早いもない”という考えが浸透していたし、子どもと接してきた社会経験があったからこそホストファミリーも信頼して子どもを預けてくれました。オペアには子ども好きはもちろんのこと、自分自身でどんな環境・状況も楽しむことが出来る、特殊な環境に対応できる柔軟性が必要になってくると思います。ホストファミリーといい関係を築くためには普段からのコミュニケーションが大切です。私は、子どもの世話をするだけでなく常に家族の一員として自分に出来ることはしました。学校や習い事の先生からの伝言や、遊んでいた時のケガや喧嘩の内容など細かく伝える必要がありました。ママさんは私の拙い英語にも最後まで耳を傾けて聞いてくれました。他のオペアの子に聞くホストファミリーに比べ、私のホストファミリーはパパさんが日本人なだけあって日本に対する理解もあるし、良識もあったので本当に恵まれていたと思います。ママさんの子どもに対する関係の築き方、子どものどんな分からない質問に対しても丁寧に答える姿勢や、感謝の気持ちをすぐに伝える姿勢など見習いたい点がたくさんありました。そんなママさんを見様見真似して、私も英語力はもちろん子どもに対する接し方や考え方など大きく成長できたと思います。
私がオペアとして渡米するにあたって、仕事と両立しながら保育園でのボランティアなど大変な時期もありましたが、献身的に相談に乗ってくれたネスグローバル担当の渡辺さん、渡米前・リマッチの際など不安な時期にいろいろ励ましてくれたWAPJの横山さんには大変お世話になりました。そしてどんな時でも私の見方でいてくれ、私の送る写真を楽しみにしてくれていた家族、友だち、アメリカで出会ったすべての友だち、そして何より私に最高のオペア体験を与えくれたホストファミリーに心から感謝しています。日本に戻ってどんな仕事に就くのかまだ決めかねていますが、可能性はいくらでもあると思っています。子どもの世話に明け暮れた毎日、0からの友だち作り、海外を満喫できた体験、他人家族との共同生活などオペアとしての経験は、今後の人生において私の強い武器になると信じています。